出会えて良かった本②離乳食・補完食
赤ちゃんのからだのこと、全然わからないし仮説立てして確かめるのも難しい。
自分も昔は赤ちゃんだったけれどそんなこと覚えているはずもなく、未知との遭遇のような感覚。
とりわけ「食べる」ってとても難しい。
お粥1つ取っても、形状をどうするか(噛む力、飲み込む力、消化能力)栄養評価(何の栄養がまかなえて何が足りないのか)等々わからないことが多すぎる。これさえあげればOK!なんて万能な食品があればいいけれどそんなものはない。
(大学生の時講義で玄米と納豆さえ食べていればだいたいOKって聞いた記憶があるんだけどホントかな)
離乳食の本ってレシピとかはたくさん載ってるけど、赤ちゃんが健やかに育つために①理想の状態はこうだけど、②現実こういうところに過不足が発生しがちで、③それを解消する為にはこうしてみて、みたいなことが分かりやすく書いてる本をなかなか見つけられなかった。
インスタ映えみたいなキラキラ離乳食は求めていなくて、とにかく我が子が将来に渡って健康で丈夫な体を作る為に今の離乳食が影響する部分があるならそこは出来る限りやっておきたいと思っていて。
そんな中出会ったのがこの本。
例えば食べてくれない問題が生じた場合でも、優先順位をつけて先にこれだけは食べてもらおう、っていうことが自分で考えられるようになった。
ものすごく分かりやすくて、さぁやってみよう!ってすぐ思える。難しいことは書いていなくて、とても親切な本。ご自身が実践されているからこそ無理強いはされず、読者に寄り添ってくれる優しい本。
日本のいわゆる離乳食は、離乳という言葉からイメージされるように、どうしても母乳、ミルクを卒業するための食と考えられがち。だから早く授乳やめなきゃ、とプレッシャーになってしまう。でも本来は成長とともに母乳やミルクでは足りなくなってくる栄養を補うということが目的。
その感覚、抜け落ちてた。食べることに慣れさせなきゃ、色々なものが食べられるようにしてあげなきゃってことしか考えてなかった。
「補完する」ことを頭に入れておくと考え方がクリアになる。
例えばカロリーでいうと、母乳は69kcal/100mlに対して10倍粥はたった半分の36kcal/100ml。母乳より薄い10倍粥で腹を満たし続けても意味がないわけだ。10倍粥が食べられることを確認したら積極的に7倍、5倍にチャレンジしようと思える。
また、母乳に足りない栄養成分を意識してとること。特に鉄は必要量に対して母乳で補給できる割合が低いのに、欠乏症になると深刻な影響が出る可能性があるから要注意。
補完が前提だから母乳やミルクを意識して減らす必要もない。
そして驚いたのが、赤身魚を初期にあげてはいけない明確な理由はなくて、その子の様子を見て食べられるようならあげても問題ないということ。
どういう視点から考えるかでこんなにも違うのか、と面白い。
これからどうやってご飯タイムを進めるか、その道筋ができた。
娘と、家族と、楽しく進めていきたい。